石葉を訪れたい──。
お客様がそう思ったときに、
きっと最初の頁が開かれます。
私たちがお届けするのは、石葉という物語り。
白暖簾をくぐり、履物を脱ぎ、
長い廊下を進み、浴衣に着替え、石段を登り、湯に包まれる。
見るもの、触れるもの、香るもの、食すもの、交わす言葉。
あらゆる感覚でお客様に伝えたい物語り。
登場するすべての存在は、
そこにありながら、主張せず。
強くなく、しかし弱くなく。
熱くなく、ぬるくなく。
柔らかく、それでいて曲がることなく。
望まれる場所にただ静かに佇み、
真っ直ぐに、お客様の心へと向かう。
お客様を感じ、
お客様が求めるかたちで、
お客様が求める「時間」となるために──。
想像してみてください。
石葉で働くこととは、この物語りの担い手になること。
それは、風のように穏やかに、木々のようにあたたかく、
お客様と、そして自分自身と向き合うことにほかなりません。
接客部 部長 峯岸 舞(2016年入社・28歳)
本物の“日本のおもてなし”を。
大学時代、留学生のホームスティを受け入れたときに“日本のおもてなし”を意識したことがきっかけとなり、この職業を選びました。当初、ホテルという選択肢も考えましたが、私にとっては旅館のほうが心のつながりがより深いと感じられ、それは現在の仕事のやり甲斐にも繋がっています。
なかでも石葉は、お客様への寄り添い方が繊細でとてもあたたか。規模が小さいからこそ実現できるということもありますが、単にお客様のリクエストにお応えするだけでなく、お客様と接するなかで、お客様の趣味やライフスタイルを感じ、お客様が心地良くいられる感覚にいち早く気づく。そして言葉遣いや接し方、過ごし方のご提案などをそれぞれのお客様に合わせさせていただく。私はまだまだ未熟者ですが、日々お客様と接するなかで、そういう振る舞いが自然にできるよう、身体に染み込むまで努力を重ねていきたいと思います。
私たち仲居のお仕事は、バックヤードで尽力するスタッフの皆さんの想いをお客様にお届けすること。例えば料理なら、板場の方々が作られた100%の料理を、ただ届けるだけでなく120%にしてお客様にお届けする。そういうお口添えができることは大切な責任であり、大きな魅力でもあります。
このお仕事を通じて、お茶、お華、お料理、建具等をはじめとした日本文化やコミュニケーションの取り方など、いろいろなことを勉強させていただいています。自分自身が大きく変わったなと思うのは、言葉遣いを考えるようになったということ。思ったことをただ話すのではなく、相手がどう思うかを考えながら言葉を選ぶよう、意識するようにはなったかなと……。きっと“おもてなし”とは、お客様も私たちも、お互いを豊かにしてくれる美しい繋がりなのだと思います。
調理部 宮下 浩幸(2015年入社・26歳)
「ミシュランで星を獲得できる仕事」を肌で感じる。
調理師学校を出て、湯河原のレストランでフランス料理を学んだ後、石葉に入りました。実はもともと寿司職人を目指していて、そのための修行として働いてきたのですが、間もなく京都の寿司店に転職することが決まっています。30歳までに自分の店を持つことが目標です。
現在、調理場では「焼き場」を担当しており、在職中多くのことを学ばせていただきました。石葉の料理はコースの流れが美しく、味はもちろん、器やしつらえなど学ぶことばかり。また毎月変わる献立は、例えば「6月なら鮎」というように、季節の王道と言える食材を扱います。12ヶ月で12種類の献立を通して旬の素材を突き詰めていくことで、料理人としてかけがえのない知識を得させていただいたと思っています。
料理長は、いつも“きれいな仕事”を意識されている方。葱打ちひとつにしても、細やかに丁寧に、“美味しくするため”を追求されます。そういうすばらしい仕事を目の当たりにしていると、自分ももっと高いところに行きたいと、志を磨くことができました。ミシュランで星を取る仕事がどういうものかを肌で感じることができたのは、何にも代え難い経験です。
以前から石葉には、“かっこいい旅館”という印象を持っていましたが、働いて感じたのは皆さんの意識の高さです。チームプレーということをいつも大切にしていて、緊張感の中で互いに相手を思いやる、そんな環境というか意識が皆に浸透しています。わからないことは、聞けば丁寧に教えてくれる、自分を成長させてくれる“かっこいい職場”だと思います。
調理部 部長(料理長) 加瀬 康之(2008年入社・35歳)
自分を磨くための最高の環境があります。
石葉の料理が大切にする“季節感”。なかでも私が最も意識しているのは「色」の感覚です。子供のころに外で遊びながら感じた季節の色や匂い──そういったお客様の心の中にある記憶に問いかけるような料理をお届けしたい。しかも、湯河原はそんな感覚が今も得られる自然豊かな土地。都会では決して養えない感覚を磨き、料理の腕を磨ける理想的な場所です。
富士山方面に鮎を探しに行ったり、松茸を求めて長野まで足を伸ばしたり、私たちの料理は、仕込みではなく素材を求めることから始まります。石葉のお客様は、良いものをしっかりと見極められる厳しい目を持った方々ばかり。全てに気を抜くことはできないし、常に挑戦していかなければ見透かされてしまう。厳しくも良い緊張感のなかで仕事ができることも、石葉の大きな魅力です。
メイン料理が存在しない和食で、料理の“流れ”をどう形づくるべきか。1日の献立をどう演出すべきか、1年の流れはどうか。また、仕出し弁当をあつらえたり、お客様に合わせて流動食やビーガンの方、宗教的なご要望にお応えすることもあります。お客様それぞれに合わせて、お客様の求める時間をお届けするのが石葉のおもてなし。どんな答えを導き出すべきか、常に自問自答しながら豊かに経験を積み重ね、多くの引出しを身に付けてください。
大切にしてほしいのは向上心。独立志望の方も歓迎です。それくらいの気持ちがなければ、自分で考え、行動することはできません。学びたいという気持ちには、全面的にお応えします。わからないことがあれば、どんどん聞いてください。ぜひ、お互い一緒に勉強しながら、創造力を磨いていきましょう。
接客部 お客様のお出迎え・客室へのご案内・お食事のご提供 など
調理部 日本料理の調理・提供・運営管理
営業運営部(総合職) 各部所と連携をとりながら、ご宿泊いただくお客様へのサービスをはじめ、お出迎えや送迎、予約受付管理などのフロント業務、季節ごとの企画など、発想とホスピタリティが必要な職種です。接客サービスの最前線から営業や管理部門など、旅館運営の様々な場面を経験し、ゼネラリストとして、将来的に新しい業態への管理職や企業として成長を担う人財を目指していただきます。
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